[W-ZERO3[es] ][Windows Mobile] ctrlswapminiの拡張かなで他のキーマップを使用する
10個までキーマップを定義できるようになったctrlswapmini(v0.19)ですが、なぜか、縦画面時において、ctrlswapminiの拡張かなではなぜかキーマップの切替ができません。
(今度作者様に問い合わせてみるか・・・)
2タッチ入力(ポケベル入力)やニコタッチを使っている方々は全く問題ありませんが、拡張かな入力を使っているならば、折角、使用幅が増えたキーマップを活用できず、宝の持ち腐れとなってしまいます。
※バージョンアップによっては、仕様が変更される可能性があります。また、不具合があっても責任は負いかねますので、行う際は自己責任で。
これらを解決する方法は4つあります。
- 画面を回転させて回転キーマップを使用する
- 2タッチ入力もしくはニコタッチを"頑張って"習得する
- W-ZERO3 Utility PlusやPQzⅡで、用途に応じた設定をする
- 2タッチ入力のキーマップを拡張かなのものに書き換える
やるとしたら、1.もしくは2.の手段が一番現実的です。
特に2は、2ストロークでキーマップの変更ができる上に、理論上、(拡張かな&英字を除く)8つまでのキーマップを自在に使うことができるようになります。
熟練度が上がれば、以前よりも入力速度が向上するというオマケつきです。
とはいえ、縦画面で使いたい人もいますし、2タッチなんて無理・・・という人もいると思いますので、3.で紹介したアプリを導入しましょう。
用途は人によって異なると思いますので、敢えて説明はしません。
ただし、ctrlswapminiとのトレードオフか、あるものを導入して共存させるかの2択になります。
後者は、ストレージおよび作業用のメモリを少し圧迫してしまうこともご注意をば。
それでも嫌ならば、4.の手段を使いましょう。
ctrlswapminiのキーマップは、TOP画面で入力方式を選択しますが、その際、何番目のキーマップを使用(参照)するかが決まっております。
通常の2タッチならば1番、ニコタッチならば3番、拡張かなならば5番となります(詳しくはキーマップファイルを参照)。
ctrlswapmini キーマップ定義(デフォルトキーマップより引用)
# keymap
defcode bell_normal '\x0' # 2タッチ入力大文字
defcode bell_small '\x1' # 2タッチ入力小文字
defcode niko_normal '\x2' # ニコタッチ風大文字
defcode niko_small '\x3' # ニコタッチ風小文字
defcode ext_kana '\x4' # 拡張かな入力(逆トグル・大小)
defcode ext_alphabet '\x5' # 拡張英字入力
defcode rotate_cur '\x6' # カーソルモード
defcode rotate_num '\x7' # 数字入力モード
defcode test_0 '\x8' # 任意作成可能その1
defcode test_1 '\x9' # 任意作成可能その2
※定義文の"#"より右は、説明用に加筆
これから、トグル入力で多彩なキーマップを使うための設定もといキーマップ作成の仕方を、キーマップ(モード)をトグルで切替できるようにする設定を例として紹介します。
<設定例>
トグル入力を使う場合、キーマップの修正に必要な点は、以下4つ。
- キーマップ定義の確認
- 2タッチもしくはニコタッチ風キーマップ、他の書き換え
- 設定、動作確認
1.キーマップ定義の確認
まず、キーマップの定義を確認し、好きなように設定します。
# keymap
defcode kakuchou_kana '\x0' # 拡張かな入力2
defcode kakuchou_eiji '\x1' # 拡張英字入力2
defcode niko_normal '\x2' # ニコタッチ風大文字
defcode niko_small '\x3' # ニコタッチ風小文字
defcode ext_kana '\x4' # 拡張かな入力(逆トグル・大小)
defcode ext_alphabet '\x5' # 拡張英字入力
defcode rotate_cur '\x6' # カーソルモード
defcode rotate_num '\x7' # 数字入力モード
defcode test_0 '\x8' # 任意作成可能その1
defcode test_1 '\x9' # 任意作成可能その2
1番目および2番目のキーマップは、デフォルトのままで構いませんが、後で動作確認や修正をするためにも、どうせなら、好きなように定義しておきましょう。
ここでは、それぞれ"kakuchou_kana"と"kakuchou_eiji"としておきます。
2.2タッチもしくはニコタッチ風キーマップ、他の書き換え
メイン部分となるキーマップの詳細に手を加えます。
モード(キーマップ)切替は、比較的余裕のある[*]キーでするのが望ましいかと思います。
ここでは、「かな→英字→カーソル」の順で切り替えるように設定してみましょう。
(勿論、好みで順番を変えたり、別のキーマップを使うように設定可能です)
Keymap kakuchou_kana
Key toggle # [1]
:
Key convert # [*]
command KEYMAP kakuchou_eiji # モードチェンジ:拡張英字2
:
:
Keymap kakuchou_eijiKey toggle # [1]
:
Key convert # [*]
command KEYMAP rotate_cur # カーソルモード
:
:
:
Keymap rotate_curKey toggle # [1]
:
Key toggle # [*]
command KEYMAP kakuchou_kana # [*] 拡張かな2
:
:
:
赤字部分がポイントになります。
1番目の2タッチ大文字および2番目の小文字モードは、そのままトグル入力のキーマップに書き換えてしまいましょう。
最初に添付されている「ctrlswapmini.txt」にも書いてあるように、2タッチとして定義されている部分をトグルに書き換えることは可能です。
また、今回の場合は、1番目(拡張かな)の部分のキーマップ変更コマンドを「KEYMAP 〜〜」から「MODECHANGE」に変えても構いません。
ついでに、用途によっては、カーソルモードに限らず、その他回転キーマップへの切替を入れるのもよいかと思います。
最後には、自分が最も使うモードに戻れるように(ここでは拡張かな)、切替の定義も忘れないようにしましょう。
これで、複数のモードを[*]キーにより、トグルで切り替えられるようになります。
3.設定、動作確認
キーマップファイルを作成したら、デバイス(本体)のどこでもいいので、本ファイルを格納しておきましょう(My Documents配下が最も楽です)。
defaultkeymap.txtにする場合は、事前にバックアップを取っておきましょう。
ファイルを置いたら、ctrlswapminiを起動させましょう。
少々違和感が出るかもしれませんが、モードは2タッチ(ポケベル)入力を設定しましょう。
キーマップの定義位置(3番目にした場合)によっては、ニコタッチ風にチェックを入れておく必要も出てきます。
ファイル名を「defaultkeymap.txt」以外にした場合は、詳細設定でキーマップを定義させることも忘れないで下さい。
ここでは、適当に「jikkenkeymap.txt」としておりますが、お好みで。
あとは、入力テスト用の領域およびスクロール可能なところで動作確認を行ってみましょう。
問題なければ、トグル入力でも、縦画面でカーソルモードなどの回転キーマップを使用できます。
長々と説明しましたが、一手間かければ、トグルでも使い勝手が一段と向上します。
ctrlswapminiを使いたいけど、文字入力以外でも使えるように、お試しになってはいかがでしょうか?