T9(ティーナイン)をちょっと語る

モバイルつれづれ日記 12/15のエントリより

dawnpurpleさんがT9入力について語って下さっております。
エントリを拝見して、このお方はT9も使ったことがあるのか…と感心した次第です(*´д`*)

W-ZERO3ですと、かな入力(逆トグル・大小変換)、2タッチ入力(以下、ベル打ち)はできるようになっても、T9はできませんよね。
これは、かな入力などと変換エンジンが共用できないのもあるかと思います。


向こうでも語って下さっておりますが、T9とは、ダイアルキーで子音となる文字を打ち、そこから最適な言葉を選び出して変換させる入力方式の総称です。
元々は英語圏で発祥の入力方式で、諸外国ではかなり(90%くらいとか?)普及しているようです。


国内ですと、主にNEC(ドコモ(600系除く)、旧vodafone)が採用し続けており、過去にはvodafone向けのソニーエリクソン製(802SE)にも採用された実績があります。
NECとの協業から、パナソニック・モバイルコミュニケーションズ製のP900iP901iS辺りの端末にもT9は採用されておりました。
また、シャープ製のケータイShoin3以降の端末にも、似たような入力があります(ただし、マルチタップとの兼用となる)。
さらに、旧vodafone向けの東芝製では、英字のみT9(日本語はモバイルルポ)を採用している機種もあります(ソフトバンクになった現在は不明)。


T9は、ドコモだとNの503i(もしくは504i)あたりで採用され始めたかと思います。
そして、N901iCで、読み仮名の選択を省略して直に漢字変換をしてくれるT9ダイレクトが登場し、N902iSでは、T9入力による予測変換・英字入力もできるようになった経緯があります。
(旧vodafone向けは従来のT9かな入力のままです)


感覚としては、ベル打ちローマ字入力のようだと言われるならば、T9ひらがな入力のように1ストロークで打つことができます。

ただし、辞書に依存する入力であるため、辞書にない言葉や方言、同音異義語では、操作が途端に煩雑となり、そのときだけは、メールボタンを長押しし(ドコモのNの場合)、他の入力方式に変更して打たざるをえないことがあります orz

また、T9ダイレクトでは、1文字打つ度に勝手に変換してしまうので、入力中の言葉が意図しない変換となり、思考の妨げになることもあるようです。
例えば「かあたあ」で「携帯(けいたい)」と打ちたいとき、「かあた」までだと「光太(こうた)」などのように変換されてしまっている具合です。
(この辺は慣れの問題も絡んできますが)


向こうでも触れておりますが、慣れると、ふつうのかな入力よりも効率的に打てるものの、普及は今一つなんですよね。
たまに、電車なり価格.comの書き込みでも、Nの携帯でT9をやっている方は見かけますが、それでも少数です。


かな入力を漫然とやっている方は特に、ベル打ちT9に代表される効率的な入力方式にもっと目を向けてほしいものです(というか向けるべきではないか?)。


そういえば、9(nine)は、かな入力(トグル)以外に入力方式は選択できるんですかねえ?