もう遅いとは言わせない! 携帯電話やW-ZERO3で早打ち!

携帯の早打ちユーザ御用達で猛者が多いと言われているベル打ち(2タッチ入力、ポケベル入力)。
ベル打ちの速さについては、語るのもよいのですが、実際にやって覚えないとこの速さは実感できないものです。

元々、10年ほど前に流行りだし、世の女子高生を中心に手軽にメッセージを送ることのできたポケットベル(ポケベル)で使用していた入力方式(11で'あ'、12で'い'等)が起源と言われております。
そして、今でも、携帯電話の2タッチ入力として、細々と採用され続けているのです。

そこで、今回は、ベル打ちの基本や覚え方について、自分なりに解説していきたいと思います。


ベル打ちには、次のような特徴があります。

  • 全ての文字(かな、英字、数字、記号)がほぼ2ストローク(2タッチ)で入力できる
  • 故に、総合的な打鍵数が少なく、一定のリズムで高速に入力できる(馴れればブラインドタッチも夢ではない!)
  • かな入力(5タッチ。以下トグル)と違い、行き過ぎや取りこぼしがない
  • かな文字(あ〜ん)は、1〜0が1打目の子音、1〜5が2打目の母音のため、ほぼ直感的な入力が可能。
  • 英数字や記号は、空いているところに当てはめているため、慣れが必要
  • 採用機種が徐々に減ってきている(特にソニエリは、嫌っているようにも思える)
  • 大抵のユーザは簡単な方へ流れていってしまうため(入力方式が変更できることを知らないため)、知らない層もいる

はじめは、トグルとの違いに戸惑うことがあるかもしれませんが、こういったキーマップを覚えればよいだけです。
変換も、大抵の機種では、トグルと同様の変換エンジンが使用できるため、変換のUIが違うことによる戸惑いも殆どありません。

※2タッチ入力キーマップ(大文字モード):シャープ製の例

 1
 打
 目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 ←2打目
 ↓+--------------------------------------------
 1| あ い う え お A B C D E
 2| か き く け こ F G H I J
 3| さ し す せ そ K L M N O
 4| た ち つ て と P Q R S T
 5| な に ぬ ね の U V W X Y
 6| は ひ ふ へ ほ Z ? ! ー /
 7| ま み む め も \ & 改行
 8| や ( ゆ ) よ * # SPC 切替
 9| ら り る れ ろ 1 2 3 4 5
 0| わ を ん ゛ ゜ 6 7 8 9 0

SPC :スペース(空白)
切替:小文字モードへ(ぁ〜ぉ a〜z)への切替

例として挙げているのはシャープ製のものですが、基本的に、他のメーカーもほぼ同じです。
違いがあるとすれば、記号やスペース(空白)の位置が違ったり、トグル同様に濁点/半濁点や大小変換の使用有無、英数字や記号の入力により、前に入力していた文章まで確定されるか、といった点くらいです。
(ニコタッチは、かな文字はほぼ同じですが、他の文字がダイアルキーに準じている点が異なります)


それでは、覚えるためのコツというか、方法を、簡単に説明します。

かな文字を覚える
まずは、こちらから覚えましょう。
1打目が1〜0で、子音となり、トグルと同様です。
2打目が1〜5で、それぞれ伸ばすと「あ」〜「お」になるものにあたります。
英数字は、焦らず、ゆっくりと覚えましょう。
記号でわからないところは、単語登録等でしのぐのが良策かと思います。


英数字を覚える
次にこちらを覚えましょう。
英字は、1打目が1〜6、2打目が6〜0となり、数字は、1〜5が96〜90、6〜0が06〜00となります。
ここからが少々難関です。ここからは、ダイアルキーの刻印と全く関係ない文字コードとなるため、中には途中で挫折した方もおります。
英字において割当たっている文字は以下。

  6 7 8 9 0
  +-------------
 1| A B C D E
 2| F G H I J
 3| K L M N O
 4| P Q R S T
 5| U V W X Y
 6| Z

英字は、1〜6のボタンに、アルファベット順に5文字ずつの並びを基本としております。
まずは、それぞれのボタンの最初に出てくる(2打目が6となる)文字を覚えましょう。
それに当たるのが、A,F,K,P,U,Zとなります。
合い言葉は「AFKPUZ」です(笑)


数字の並び方も、また独特の配置になります。

  6 7 8 9 0
  +-------------
 9| 1 2 3 4 5
 0| 6 7 8 9 0


いずれも、覚えてしまえば、あとは手が勝手に動いてくれます。
トグルと違い、どのボタンを何回押せばよいのかといったことを考えることで入力しようと思った文章を忘れてしまうと言った鬱なことは殆どありません。
さらに、両手で打つことにより、指の移動は大幅に軽減され、入力効率を上げることができます。
これも、トグルでは決してできない、交互打鍵の強みでもあります。
(運動生理学上では、同じ指での連続打鍵よりも、異なる指での交互打鍵の方が速いことは証明済みです)

大抵の方は、ポケベル・・・という響きに抵抗もあるようですが、今は「2タッチ」です。
マスターしてしまえば、標準のかな入力を5タッチと呼んでしまう日もいずれ来るかもしれません。
(現に、NECの社員の方では、そう呼んでいる方もおられるようです)

今よりも速く打てるようになる2タッチ入力、実践してみてはいかがでしょうか?