[W-ZERO3[es]] ダイアルキー1発でアプリを起動させてみる

昨日、ctrlswapminiのバージョンアップにより、新たに2つのキーマップを追加できるようになったので、何となく作ってみました。
一応、自分ではランチャーモードと呼んでおります。


実装として考えているものは

  • ダイアルキーを1回押すだけでアプリが起動できるようにする
  • ランチャーアプリに頼らない(Runner[es]は使わない方向で)
  • デフォルトのモードへの切替(ここでは2タッチ大文字モード)や終了も速やかにできるようにする

キー配置図

1:アプリ1  2:アプリ2  3:アプリ3 
4:アプリ4  5:アプリ5  6:アプリ6 
7:アプリ7  8:アプリ8  9:アプリ9 
*:モード切替  0:終了  #:ランチャ 


手順
1.キーマップを定義する

# keymap
defcode bell_normal '\x0'
defcode bell_small '\x1'
defcode niko_normal '\x2'
defcode niko_small '\x3'
defcode ext_kana '\x4'
defcode ext_alphabet '\x5'
defcode rotate_cur '\x6'
defcode rotate_num '\x7'
defcode ceva_launcher '\x8'
defcode test_2 '\x9'

※'\'は'¥'に適宜読み替えてください。

一応、ここでは例としてceva_launcherと定義しておきます。


2.他のモードから、キーマップ変更のコマンドを追加しておく

command KEYMAP ceva_launcher # [*] モード移動(ランチャーモード)

※'#'より右はコメント

どこでもいいので、キーマップ変更のコマンドを挿入しておきましょう。
これがないと、新しく作ったモードは使えません。


3.詳細なキーマップを作成する
基本はrotate_cur(カーソルモード)の応用です(ひねりなし・・・orz)
自分の使いたいアプリのフルパスをexecコマンドで実行する感じになります。

#-----------------------------------------------------
# ランチャーモード(ダイアルキーをアプリ起動に使用)
#-----------------------------------------------------
Keymap ceva_launcher

Key toggle # [1]
exec "\miniSDカード\Program Files\es_silencer.1_1_0\es_silencer.exe" # [1] es_silencer

Key toggle # [2]
exec "\miniSDカード\Program Files\es_silencer.1_1_0\es_silencer_barcode.exe" # [2] es_silencer_barcode

Key toggle # [3]
exec "\Program Files\firelight_b1\firelight.exe" # [3] firelight

Key toggle # [4]
exec "\miniSDカード\Program Files\XnView Pocket\XNPOCKET.EXE" # [4] XnView Pocket

Key toggle # [5]
exec "\Program Files\GSFinder\GSFinder-C.exe" # [5] GSFinder-Custom

Key toggle # [6]
exec "\Program Files\SetMannerC2\SetManner.exe" # [6] SetManner

Key toggle # [7]
exec "\Windows\wmplayer.exe" # [7] Windows Media Player

Key toggle # [8]
exec "\Program Files\GreenSoftware\GSPlayer2.exe" # [8] GSPlayer

Key toggle # [9]
exec "\Program Files\TCPMP\player.exe" # [9] TCPMP

Key toggle # [*]
command KEYMAP bell_normal # [*] モード移動(2タッチ大文字モード)

Key toggle # [0]
raw DOWN VK_CONTROL DOWN Q UP Q UP VK_CONTROL # [0] CTRL+Q(終了)

Key toggle # [#]
exec "\Program Files\Tillanosoft\SmallMenu\smenu.exe" # [#] SmallMenu

※'#'より右はコメント。
 '\'は'¥'に適宜読み替えてください。

まずは、"Keymap" コマンドでキーマップの定義を始めます。
ダイアルキーは、1回押しで実行できるように、定義はトグル(toggle)にします。
(execコマンドで割り当てているアプリは適当に選んでいますが、好きなように変えたり、引数を加えることは可能です)
また、他のキーマップに戻れるようにしておかないと、元に戻れなくなるので、ご注意願います。

一応、CTRL+Q(終了)を入れておりますが、これで終了しないアプリもありますので、あまり意味がないかもしれません。
終了させるアプリを入れるなどして対策するのがよいかもしれません。


手順としては以上です。
少しでもキーマップを作ったことがあれば、簡単にできるかと思います。


<最後に>
このキーマップの長所、短所は以下となります。
長所

  • ランチャーアプリに頼らず、ワンボタンでアプリを起動できる
  • 因数も設定可能

短所

  • キーマップの切替が必要になるため、場合によっては操作が煩雑になる
  • 全てのキーにアプリを割り当てると、他のモードに戻れない(他のキーマップへの切替を入れておく必要あり)
  • モードが多彩なため、現状態を覚えておく必要あり(状態をGUIで確認するのに慣れていると辛いかも・・・)
  • Today画面では基本的に使えない(ダイアルキーを押すと、電話アプリが起動するため)

向いているアプリ

  • GSFinderなどのファイラー
  • 特定の操作をした後で、自動的に終了するアプリ(SetManner、SetW-SIM等。)
  • 二重起動で終了するアプリ(firelight等)
  • カメラ系のアプリ(悪くないとは思いますが、Todayで起動できないのが・・・)

基本的には、起動の早いものや文字入力を行わないものがおすすめです。


まだまだアプリ選定やそれ以外の部分(モード切替、終了等)で不十分なところはありますが、今回のモード追加により、色々と面白いことができそうなのは確かです。
少々使うのが難しいですが、同類のアプリを2タッチで割り当てるのもよいかもしれません。



作者様HP(配布サイト)
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