[W-ZERO3[es]][Windows Mobile] Bluetoothの使用によるマシンへの負担を考える

ここ最近、W-ZERO3[es]でMortPlayerとBluetoothを使って音楽を聴く機会が多くなったのですが、どうもフリーズが多いということを書きました。

原因はBluetoothの使用による本体への負担もあると思うのですが、色々と検証し、使う際に以下のことを注意すれば、途切れも少なく聴けるかを軽くまとめてみようと思います。

ポイントだと思う所は以下

  1. Bluetoothドングル(規格、消費電力等)
  2. 本体の空きメモリ(主に実行用?)
  3. 音源ファイルのビットレート
  4. W-SIMのON/OFF

1.Bluetoothドングル(規格、消費電力等)
ドングルとの相性は基本中の基本で、ドングルの消費電力が本体の供給電力を超えることがあると、認識すらしてくれないことがあります。
memn0ckさんの運営しているWikiにも書いてあるように、ドングル選びは重要になってくるようです。

なお、Bluetooth Ver.2.0およびClass1のUSBドングルは認識しないものや、他機器とのベアリングに成功しても実際に使用すると不安定になる事象が確認されています。
これは、USBドングルの消費電力が[es]の供給電力を超えているのが原因と思われます。

逆に言うと、無難なのはBluetooth Ver.1およびClass2のものを選べば、大抵の場合は大丈夫なのかもしれません。

※中には、「認識」しても「認証」で弾かれるものもありますので、使えなくても責任はとれません。


2.本体の空きメモリ、リセット
主に、プログラム実行用の空きが少なかったり、起動から時間が経った時に周辺機器を使うと、他のアプリでもフリーズを起こしやすかったり、ドングルが認識してくれない場合はあります。
これは、無線LANにも当てはまるようで、起動してから使おうとすると、認識してくれないことがよくあります。
周辺機器が認識してくれないときはリセットするのが一番いいですね。


3.音源ファイルのビットレート
MortPlayerをBluetoothで使用していると、ビットレートによってはすぐに操作不能に陥ることがあります。
たとえば、32〜64kbpsのポッドキャスティングでは、殆ど途切れやフリーズを起こさず、快適に使えることが多いのに対し、128kbpsの音楽ファイルの再生となると、5分と持たなかったり、持って15〜20分と、実用性に欠ける一面があったりします。
いくら音質を重視したいとはいえ、高音質でのBluetooth使用は、少々問題があるのかもしれません。
こちらの方が消費電力やCPU使用量が多いのでしょうね。


4.W-SIMのON/OFF
意外と、W-SIMのON/OFFも音楽再生に影響することもあります。
前述の128kbpsの例も、W-SIMをONにした場合で、OFFにして聴いていると、30分くらいは問題なく聴くことができました。

普段、PHSも例に漏れず、電波をキャッチしており、おそらく、そのために使用するCPUリソースもそれなりにあるのでしょう。
音楽を聴く場合は、W-SIMはOFFにしておいた方が(比較的)フリーズが起こりにくいのだと思います(何のための電話なのかと思われそうですが)。

プレイヤーを起動させる度にW-SIMをOFFにするのは面倒だと感じる方もいると思いますので、ここはExecMultiを使い、プレイヤーを使用している場合のみ、OFFにするように設定すれば、特に意識することなく使えそうです。<設定例>

[MortPlayer]
exec=\Program Files\SetWSIMc21\SetWSIM.exe|/off
execSync=\Program Files\MortPlayer\MortPlayer.exe
exec=\Program Files\SetWSIMc21\SetWSIM.exe|/on

使うときには、[]で囲んだコードを引数としてExecMultiを実行すればOKです。
因みに、SetMannerの実行も間に入れて使うことが可能です。



熟知している方から見れば当たり前のような問題なのですが、W-ZERO3[es]で初めてBluetoothを使い始めた身としては、随分と苦労させられました。
(Storeway Bluetooth Keyboardはフリーズ等はなく、快適に使えています)

結局は、マシンへの負担を減らすのが一番安定するのだと改めて思い知った限りです。
もう少し使うアプリを絞ってみようかな?