[W-ZERO3[es] ][Windows Mobile]かな英数変換を可能にするchangeIMEstring

W-ZERO3[es]に、かなを英字や数字に変換し、縦画面におけるテンキーでの文字入力の使い勝手を向上させるアプリ"changeIMEstring"が登場しました。
このアプリは、フルキーボードを良しとするPDAユーザやヘビーモバイラーの方々には馴染が薄いかもしれませんが、一般的な携帯電話で既に実装されており、「英数カナ変換」のような変換を実現できるようです。


特に

  • かな入力(トグル)を使っている
  • 2タッチ(ポケベル)入力もしくはニコタッチで、まだ英数字に慣れていない

といった方々におすすめです。

(書いているオマエ当てはまらねーじゃん っていうのはナシで(^^;)


それでは、導入、設定および使用方法を説明していきます。


1.導入

配布サイト:tomo.ac.jp - ごみ置き場

このアプリを使うには、以下のものが必須となります(なくてもいいけど、縦画面ではあったほうがよい)。

  • ctrlswapmini(逆トグルやポケベル入力を実現可能にする)
  • imekeyset5(W-ZERO3[es]MS-IMEに切り替えた場合でも、テンキーとカーソルキーだけで漢字変換できるようにする)

いずれも小笠原様のサイト「フルパワー全開 WindowsCE のページ」でDLできます。


2.設定

このアプリの注意事項より、ATOKでは使用できないとのことなので、「設定→システム→ATOK設定」でATOK設定のチェックを外します。

チェックを外し、OKボタンを押下すると、再起動します。


3.ボタン割り当て
他にも方法はありますが、ここではctrlswapmini(v0.24以降)のキーマップで、convertbellを使用した方法を例として紹介しておきます。
PQzⅡを使ってもいいかも(MultiKeyHook必須)
今回は、[*]キーの2度押しでchangeIMEstringを起動するように設定します(基本的に任意)。
なお、キーマップは作者様のものをお借りしました。

Key convertbell # [*]
raw DOWN VK_CONTROL DOWN A UP A UP VK_CONTROL # [1] CTRL+A
raw DOWN VK_SHIFT DOWN VK_RIGHT UP VK_RIGHT # [2] select start
char VK_PRIOR # [3] PageUp
nop # [4]
raw DOWN VK_SHIFT UP VK_SHIFT # [5] select end
char VK_NEXT # [6] PageDown
raw DOWN VK_CONTROL DOWN X UP X UP VK_CONTROL DOWN VK_SHIFT UP VK_SHIFT # [7] CTRL+X
raw DOWN VK_CONTROL DOWN C UP C UP VK_CONTROL DOWN VK_SHIFT UP VK_SHIFT # [8] CTRL+C
raw DOWN VK_CONTROL DOWN V UP V UP VK_CONTROL # [9] CTRL+V
exec "\Program Files\changeIMEstring\changeIMEstring.exe" # [*]
char VK_TAB # [0] TAB
command STATECLEAR # [#]

赤の部分が今回のポイントになる部分です。
本アプリを起動させることで変換されるため、execコマンドを使ってフルパスを指定します。


4.ctrlswapminiの設定
3までの下準備ができたら、ctrlswapminiを起動します。

標準キーマップ(defaultkeymap.txt)以外を使っている場合は、メニューおよび詳細設定でキーマップを読み込む必要があります。

また、自動送りにチェックを入れておくと、さらに使いやすくなるのでおすすめです。



5.使用方法

基本的な使い方は、適当に文字入力を行い、未確定の状態でアプリを実行するだけです。
かな入力はもちろん、2タッチ入力でも使うことができます。
以下の表にしたがって変換されるので、覚えておくといいでしょう。


以下、テキストエディタなどで文字入力を行ってみます。
例として「らつひさひらめくし」から「WINDOWSCE」と変換させます。

まずは、上に示す表に従い、文字入力を行います。
入力しても、まだ確定はさせないで下さい。

次に、changeIMEstringを実行します。
実行後、ひらがなが英字や数字(いずれも全角)に変換されます。
文字送りをしていないと、変換等の操作が優先されるので、ご注意を。


さらに通常の変換をしていくと、半角や小文字の候補が選択できます。

この中から選択し、アクションボタンを押下すると、確定されます。



最後に
おそらく、最新ファームウェア(v1.50)絡みの原因なのか、ATOKでできないという欠点はあるものの、基本的な英数変換が可能なので、テンキーを主とする携帯電話ユーザには、モードレスで入力できることもあり、ありがたいのではないでしょうか。
とはいえ、一般の携帯電話では、これに加え、日にちや時間を付加することができ、使い勝手がさらに向上しております。
実装はかなり難しいですが、どこかで要望でも出てきそうですね。
次のバージョンアップも期待しております。
便利なアプリをありがとうございました<(_ _)><ぼやき>
2タッチやニコタッチを(英数字入力を含め)使いこなしている方には不要かも・・・orz