D800iDS その5 手書入力

今回は本機種の3つ目の文字入力方式である手書入力について触れていきます。


基本画面(クリックすると拡大)
[:W280]

画面上部は、各入力共通である設定、確定、絵文字・記号のパネルがあり、タッチすることで各種画面に移動していきます。
それより下が手書きの入力フィールドとなります。


上の画像を見て気づいた方もいると思いますが、ひらがな以外を認識させるには、[通話・文字]を使って認識する文字種を変更させなくてないけません。
文字種は、[通話・文字]キーで「ひらがな→カタカナ→ABC(英字)→数字入力」の順でトグルしていきます。
つまり、「ひらがな」にしている場合はひらがなしか認識せず、他のモードでも同様のことが言えるわけです。


あまり多く認識させるようにすると、処理が重くなるあるいは書いた文字とは別のものが入力候補にでてくるから…なのかもしれません。

ただし、数字だけは例外で、「1〜0」はどのモードでも認識してくれます。



基本操作
指あるいはスタイラスペンで文字を書くと、上部に入力候補が3つまで出てきますので、中から入力したい文字を選択します。
基本的に3つしか出てこないので、なるべく判りやすいように書いていくのが望ましいと思います。

また、「手書自動選択」をOFF以外にすると、入力候補の最初(一番左)の文字が自動で選択され、メインディスプレイの入力フィールドに反映されます。
手書入力版自動カーソルと言ったところでしょうか。


ここまでが一文字入力するのに必要となる操作となります。


なお、一筆書きも認識してくれます。



推測変換
変換も、他の入力方式とほぼ同じです。
1文字以上文字を入力すると、入力予測をONにした場合、推測候補が候補ウインドウに上がってきます。

ここで「候補選択」パネルをタッチすると、タッチパネル上に推測候補が列挙されます。



ここからの操作は他の入力同様に、入力したい候補を選択し、なければ次のページに進みます。


選択後は、次の予測候補が現れることがありますので、更に「候補選択」をタッチしてから入力していくか、「候補を閉じる」をタッチし、次の文字入力に入っていきます。



通常変換(漢字変換)
漢字変換も、他の方式とほぼ同じです。
ある程度文字を入力したら、「変換」パネルをタッチし、変換候補を選択します。



1文節目の漢字変換がされるので、変換されたもの(画像左)に問題がなければ、候補のパネルをタッチします。
他の候補にしたい場合は、もう一度「変換」の部分をタッチし、再変換のごとく候補を選択します(画像右)。
1文節目が完了したら、次の文節へ進みます。



スタイラスペン
もし、指で書くのに抵抗があるのなら、スタイラスペン(タッチペン)を使用するとよいでしょう。
本機種には、試供品としてスタイラスと長めのストラップが付属しており、下の画像のように組んでいきます。

これならば、指を使うよりもより速く・正確に文字を書くことができると思います。


付属品のスタイラスではちょっと軽すぎて嫌という方にはこちら。

ティアドロップスタイラスという商品です。
少々短いですが、持つところが金属なので、適度な重みがあって使い勝手のいいアイテムです。
それと、付属品よりも高級感があっていいと思いませんか?

このスタイラスは、元々PDA用として発売されておりますが、pocketgames様の通販で取り扱っております(→製品ページ)。

また、ヨドバシカメラコンプマート名古屋、モバイル専科やモバイルプラザ等のモバイル専門店でも購入できます。
W-ZERO3用の周辺機器コーナーに行けば売っているはずですので、興味のある方は探してみましょう。



使ってみての感想
先日レビューした5タッチ入力、2タッチ入力以上に直感的に入力でき、入力予測や自動選択を併用すると、文章の作成時間が短縮できると思います。
自分の書いた文字をそのまま認識→入力していくので、携帯におけるキーを使った文字入力(5タッチ、2タッチ等)に抵抗がある方には、最もお勧めできるかもしれません。


ただ、知らないうちに、ひらがなモードであるにも関わらずカタカナを書いてしまったり、あわてて書いていると全く違う言葉を認識してしまうこともあります。
また、片手で携帯を持ち、(指あるいはスタイラスを用い)もう片方で文字を書くスタイルが基本であるため、両手がふさがってしまうという欠点も持ち合わせております。
手書入力を使う際には、これらの欠点と隣り合わせであることを認識した方がよいかと思います。


個人的には、Palmで使われていたグラフィティがあったら良かったのに・・・と思ってしまいました(^^;
(グラフィティ-Wikipedia)


また、PDAスマートフォンで同様に行う手書入力に比べ、視認性はそれほど悪くありませんが、肝心の予測候補等を選択する際に、PDA等では出てきた予測候補を即座にタッチすれば済むのに、D800iDSでは、一度下のタッチパネル部に予測候補を表示させる必要があり、直感的な操作という点では今ひとつな気がします。
全てがタッチパネルとなったストレート端末もしくは上下両方ともタッチパネルとなる機種が出ればもう少し良くなるのではないかと思いました。


余談ですが、自分自身、2タッチ入力が一番満足しているので、手書入力はあまり使わないかもしれません・・・。