ポケベル入力搭載の傾向(2008夏モデルまで)

以前、ポケベル入力(2タッチ入力、ベル打ち)のメーカごとの傾向についてエントリしましたが、夏モデルになって若干変わっているようです。
今回は、春モデルまでのものから変わってきたことについて、差分のあったメーカについて、書いていきたいと思います。


前エントリ:現存機種に見る2タッチ入力と端末選びのコツ
(2008/1/20)



NTT DoCoMo
大きな変更があったのは、FとSO。
SOが906iでも2タッチ入力を採用したため、90X系全てで2タッチ入力ができるようになった。
ほかのメーカは特に変更がないため、現状は心配しなくていいと思います。


F:富士通
F905iから搭載された2タッチが、70X系にも採用された。
基本的な使い勝手は変わらないので、詳細はF905iなどの情報も確認するとよいかもしれない。
70X系で初となるF706iは、防水な上にレスポンスもドコモのほかの夏モデルより良いのでオススメ。
KCP+採用端末よりも良いとの評価もある。

ただし、F706iは回転二軸型のため、90X系のようにキーガイダンスを使えないようだ。

今度予定されている型番ルール変更に伴い、基本ソフトも一新されるという噂もあるので、今後の搭載傾向には注意しておきたい。
そのまま載っていれば、まず問題ないのだが・・・。


SO:ソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズ
中身がNソフトになってしまったが、副産物として、2タッチ入力が搭載されている。
おおよその特徴として
・英数字や記号入力による強制確定あり
・濁点および大小変換はできない
・Nキーロールオーバ有り
・2タッチでも予測(POBox)は使用可能
基本的な使い勝手はN903iまでのN系と同じだが、Nキーロールオーバがあるため、取りこぼしが非常に少ない。
POBoxによる予測を主体に使えば、Nよりも使いやすいともいえる。
逆に、通常変換は難がある(つまり馬鹿変換)ため、自分の入力スタイルを見直した上で選択するのが望ましい。

文字入力だけはレスポンスが良好かつ予測変換が優秀なので、予測変換主体で使うユーザにはオススメ。


DoCoMo総評
相変わらず、オススメはPとF。
Pはニコタッチがあり、Fは全メーカの中で入力補助が充実している上にATOK搭載というのが非常に強い。
SOは完全に人を選ぶ感じだが、Nキーロールオーバもあるため、ツボにはまるとかなり高速な入力ができそうである。
(実際、SOに2タッチを望んでいたユーザが散見していたのもうなずける)



au
KCPの採用が進んでおり、同時に2タッチ入力も標準化されている。
メーカごとの違いが変換くらいになってきているが、ソニエリが採用した以外はあまり変化はない。

総評は依然とそれほど変わらないため、割愛させていただく。



ソフトバンクモバイル
今のところ、変化があるのはPだけ。
SH、T、Nは搭載されているものの、使い勝手は変わっていない。


P:パナソニックモバイルコミュニケーションズ
今のところ、9シリーズとして出ている920Pと921Pには、2タッチ入力とニコタッチが確認されている。
この2機種については、ソフトバンク独特のキー配置以外は、ドコモのものとそれほど変わらない。


SH:シャープ(再掲)
前回、エントリで間違っている部分があったため、訂正を兼ねて記載。

以前、大小変換がないことについて指摘したが、実は[A/a]キーで可能。
しかし、濁点は2タッチでなければできないので注意すること。
※手持ちの913SHホットモックで確認

大変失礼しました。


ソフトバンク総評
9シリーズで採用が増えたため、2タッチの使い勝手だけで選べばTかPがオススメ。
SHに拘るならば別に引き留める気はないが・・・。

これらとは別に、Windows Mobile用のATOKがリリースされたため、WMスマートフォンでフルキーボードを使うのも悪くない。
あと、Nokiaに松茸。



最後に
夏モデルになり、徐々に2タッチ入力対応機が増えてきて、ユーザの選択肢も広がってきたのはうれしい限りです。
しかし、開発上ではおざなりになりがちなのか、そこからの機能改善が進まず、搭載だけして後は止まっているのが残念に思います。
今後は、入力補助にも注目して機種選択することがユーザにも求められそうです。

果たして、販売員の方々はどこまで2タッチの説明ができるのだろうか?

あと、WILCOM 03 がフルフェイス&タッチパネルになってしまったため、縦画面での2タッチ入力は事実上できなくなったのが悔やまれます。