D800iDS その4 2タッチ入力

予定よりかなり遅れてしまいました。申し訳ございません。
今回は2タッチ入力の使い勝手について触れていきたいと思います。
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基本操作
本機の2タッチ入力は、ポケベル入力方式と同様、子音(あ行〜わ行)を1打目、母音が2打目となることを基本としております(一部例外あり)。
要するに、ほぼローマ字入力のように文字入力をする事となります。
最低限、これだけは覚えておけば日本語の入力は困らないと思います。


基本画面

通話キーを押すと、全角かな→半角カナ→半角英数→半角数字の順でトグルしていきます。
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因みに、数字モードは2タッチではありません。



配列一覧(全角かな)
全ての基本となるパネル構成です。
それぞれ、あ行〜わ行で1打目に打つ部分を表しております。


これが全角かなの全配列です。
[:W240]
(クリックすると拡大したものが見られます)



基本は、あ段(上)から順となっており、
濁点付きや小文字は、右に同じように配置されております。
また、それぞれのキーに対応する数字も入力できます。

例外なのは、は行の半濁点。
こちらは一打目に[は]を入力後、真ん中の半濁点切替パネルをタッチしてから「ぱ〜ぽ」を入力していきます。

補足で、入力方式の特性上、濁点・大小変換が無いのも特徴となっております。
これは、後述の半角カナや半角英字についても同じです。


半角カナ
配列自体は全角の場合と同じです。
半濁点も切り換えの必要があります。



半角英字
2タッチ入力に切り替えると、英字入力も2ストロークで入力できます。
ただし、半角記号は例外です。


英字の全配列です。(クリックすると拡大)
[:W240]


半角記号(1キーに当たる部分)は、更に記号の一覧が出てきます。
かなりの数があるため、次のページへ進むこともできるようになっております。
実際に入力するまでには、3つまで入力候補を絞りだしてから選択する必要があります


英字自体は、各パネルに対応する大文字/小文字の一覧が出てきます。
更にこの中から入力する文字をタッチすると、画面下の入力エリアに反映されます。
必要な英字を入力したら、基本パネルででてくる「確定」を押します。



数字入力
こちらは一度押せば入力エリアに反映されます。唯一5タッチと同じ操作ができるモードです。



使い勝手
やはり、ポケベル入力同様に、通常の5タッチよりもリズミカルに打てる点で優れております。
加えて、熟練度が上がるにつれて速く打てるようになるのも5タッチにはない魅力の一つです。
個人的には、ATOKの変換能力と相まって、FOMA-Dシリーズの中では最も文字入力の使い勝手がよい機種であると言えるでしょう。

さらに、ポケベル入力と違うのは、「入力する文字がタッチパネル上(ハードキーで言うキープリントにあたる)で表示される」ということ。

元々、ポケベル入力はその効率から根強い支持者もいるわけですが(私もそんな一人)、かな文字はともかく、英数字や記号が覚えにくいという弱点を持っております(そのため、便利でありながら挫折した方も少なくない)。
そこで、D800iDSでは、押下するキー自体を入力ガイド化することにより、この欠点を克服し、敷居を下げることにも成功していると思います。
よって、携帯の標準的な「かな入力」が苦手な一部のユーザで、比較的まともな文字入力がしたい方にはオススメでしょう。


ポケベル入力に慣れると・・・
一般的に、「2タッチ入力」と言われてきているポケベル入力ですが、これに慣れた状態で本機の2タッチ入力を使うと、初めのうちは「あ」を入力したいのに「い」を入力してしまったりするような凡ミスを起こすこともあります(苦笑)
ポケベル入力では[1・1]で「あ」となりますが、本機の[1]キーに当たる部分を2回打つと「い」として入力されるからです。
まあ、慣れによる弊害と言ったところでしょうか?
あまり慣れていると、初めのうちは違和感を感じるかもしれませんが、慣れ次第で変えていくこともできるはずです。
まあ、感覚的な問題です(^_^;


あと、入力パネルが、推測変換の候補ウインドウのようにしょっちゅう画面が切り替わるので、次にどこを押すかの判断を鈍らせることが時々あります。
画面切り換えは特性上仕方ない部分ですが、これも慣れ…でしょうか?


レスポンス
片手で使う分には問題ない速度です。
しかし、両手で高速打鍵を繰り出すためには、この切り替えおよび(パネルタッチの)認識速度には物足りなさを感じます。
同じ位置にあるパネルについては、素早く入力してもきちんと認識してくれるのに、1打目と2打目が別の位置で打たなければならない場合は、2打目のの反応が悪いと言わざるを得ません。
D506i等の旧三菱製同様に、連続打鍵に強く交互打鍵に弱いのは、2タッチ入力派としては不満が残るところです。
複数箇所認識が可能になるか、タッチの認識がもう少し速くなってくれるとありがたいなと思いました。



実際に使ってみて
色々とありますが、5タッチを強要されていた状況から一転した経緯があったせいか、快適に感じます。
これならポケベル入力でなくとも何とかやっていけそうです。

速度面の不満もありはしますが、実際は片手での入力が多く、ストレスにまでは至っておりません(できればもう少し速い方がいいのですが)。


何はともあれ、せっかく久々に文字入力を(密かに)押し出しているので、後継機種の出現と一般機種への2タッチ入力採用を願って止みません。
そのためにも、もっと多くの方がD800iDSに触れてくれればいいなと思います。