現存機種に見る2タッチ入力と端末選びのコツ

携帯を購入する際、選択の要素として2タッチ入力(ポケベル入力ベル打ち)の有無を気にする方はいると思います。
実際、ショップや掲示板等でポケベル入力はできますか?」という質問をよく見かけます。

しかし、店員に尋ねても「う〜ん わかりません」「そんなに必要ですか?」とたいした回答が返ってこない場合がよくあるといわれます。
そのため、自分でホットモック(実機)で触ったり、中には取扱説明書をメーカーサイトで確認する方もいるようです。

今回は、NTT DoCoMo,au,ソフトバンクモバイル(以下、SBM),WILLCOMで、4キャリアによる2タッチ入力の有無と、そのキャリアに出荷しているメーカ毎の簡単な特徴を紹介し、端末選びの参考にしていただければと思います。
※基本は、現在販売されている最新機種を基準に記載



NTT DoCoMo

2008年1月現在で、文字入力におけるメーカ毎の傾向は以下となります。

  • 2タッチ入力を以前より搭載しているのは、N,P,SH,SA
  • D,Fは905iより復活だが、705iはまだ搭載していないため、注意!
  • SOは、FOMAでは非搭載
  • Pはニコタッチと呼ばれる配列も採用している
  • Nキーロールオーバ(※)を採用しているのはD,F,SH
  • 英数字・記号入力で前の文字が確定されないのはD,F,Pのみ
  • 英数字・記号の半角や小文字変換ができるのもD,F,Pのみ(Pは英数カナ変換で代用)
  • 2タッチ入力において、ソフトキーによる英数カナ変換ができるのはD,F,P
  • 句読点ダイレクト入力(配列に入っている)が可能なのはD,F,P(ニコタッチ)


※Nキーロールオーバ

  • 複数のキーが同時に押打されたときに、そのキー全てを読取れる機能のこと。これがあると、1打目のキーが押しっぱなしでも2打目のキーを認識するため、2打目の取りこぼしを軽減できる。両手打ちの場合は、この点にも注目しておきたい機能である。


以下、メーカ毎に簡単に説明していきます。


D:三菱電機
mova時代は使い勝手の良かった2タッチ入力が、D905iで新たに復活。
2タッチの使い勝手を左右する入力補助機能の殆どを備えている上に、変換ソフトは503iより採用されているATOKであるため、文字入力の快適さは群を抜いている。
加えて、高速タイプでも取りこぼしがほとんど無いため、2タッチをやってきたユーザなら、その実力の程が理解できるはず。
詳細は1/14のエントリで挙げているので、Fユーザ共々参考にしてもらいたい。
強いて弱点を挙げるとすれば、UnDo(やり直し)機能に乏しく、ミスタイプや誤変換をしたときの手戻りが大きくなる場合があるところだろうか?
2タッチガイド表示もないため、P(後述)よりも比較的慣れているユーザ向け。

D705iμ(ストレート型)では、2タッチが採用されないため、70X系を選ぶ場合は706iまで待つのが無難な選択肢ともいえる。
折角のストレートなのに、ないのが悔やまれるところではなかろうか。

<2008/03/18追記>
ベル打ちATOK」という組み合わせから、自分が端末選びの基準としているメーカの一つ。
しかし、2008年3月3日 撤退を表明し、D905iが最後のベル打ち搭載機となってしまいました。



F:富士通
mova時代は69問題で評価はよろしくなかったが、こちらもDと同様の使い勝手で905iより復活。
現在は69問題も解消されているため、Fユーザも安心して使える。
基本ソフトがDと共通のため、ベル打ちATOKとなった点も見逃せない。

90X系の場合、横モーションで2タッチの一覧表が表示されるため、Dよりもやや敷居が低いとも言える。
ただし、通話キー・クリアキー・終話キーとMULTIキーおよびTVキーがテンキーの上下に近い位置にあるため、Dに比べ誤操作が起こりやすい欠点もある。

こちらもDと同様に、705iではまだ搭載されない可能性もあるため、注意が必要。


N:NEC
以前から2タッチ入力は搭載していたが、濁点入力ができない弱点を持っていた。
N904i以降では、*キーで濁点入力と大小変換を兼用できるようになった。
N905iからは、FOMAでメール作成時のインライン入力ができるようになった。
英数字入力で確定される欠点があるため、他社製(特に基本ソフトが同一なP)から移行する場合は注意。
変換はMojic Engine 2となり、漢字変換だけならば少しはマトモになっている。
昔は馬鹿変換とこき下ろされてきたが、今はおそらくPのWnnよりよいかもしれない・・・。

また、全角かなにおいて、[6・9]で"−(全角ハイフン)"になるものの、変換時に長音扱いとなるため、さほど問題ではない。
Nキーロールオーバがないため、2打目の取りこぼしが発生しやすいが、片手でならば気にならない程度のレスポンス。

意外と見落としやすいが、同じNでも600系(SIMPUREシリーズ)は非搭載。

NはT9も搭載しているため、こちらを使うのも手かと。
インタフェースもT9で使うと最もよさそう。
なお、[文字]キーの長押しで入力方式自体を変えることができるため、英字が入力できない場合は長押しでT9やかな入力に切り替える使い方も可能。

N905iで高速な入力をしてくださっている方もおりますので、参考に。
【ニコニコ動画】【ポケベル入力】右手だけで2タッチ入力してみた


P:パナソニックモバイルコミュニケーションズ
通常の2タッチ入力の他に、ニコタッチと呼ばれる配列を搭載している。
Nと同様、[文字]キーの長押しで入力方式自体を変えることができる。
ニコタッチは、句読点だけでなく「っ、ゃ、ゅ、ょ」もダイレクト入力ができる上、英数字も分かり易いように工夫されている。
2タッチ・ニコタッチ共にガイド表示が可能で、英数字入力で強制確定もされないため使い勝手はよい。
2タッチの入門機としては最も最適といえる。
もし、2タッチ入力対応機がどれかわからないときは、まずはPを選択肢に入れるのが無難だと思う。

しかし、英数字の全/半変換は英数カナ変換で代用する必要がある。
加えて、Nキーロールオーバがないため、片手打ちの方が向いている等の欠点も見られる。

変換はmova時代より採用している Wnn(Advanced Wnn)だが、漢字変換精度は、ATOKはおろか、ケータイShoinやMojic Engineにさえ劣るため、辞書を鍛えることが前提。
Wnnの変換がPの使い勝手に足を引っ張っているようにも思えるため、何とかしてほしい部分(これは大阪三洋にも同じ事がいえる)。
予測変換も完全にカットできず、下キーで変換しても予測候補が挙がってくるため、予測変換主体で使う方が上手い使い方といえるだろう。

このメーカは、キャリアによってソフトの仕様がかなり異なってくるため、MNPでは注意が必要ということも付け加えておく。
後述もするが、au向けは通常の2タッチ入力のみ。SBM向けは2タッチ非搭載(920Pより両方採用)である。


SH:シャープ
シャープもまた、以前より2タッチを採用しているメーカの一つ。
Nキーロールオーバを採用しているため、両手でも取りこぼしが少ない。
変換ソフトはau向け・SBM向けと一貫してケータイShoinを採用しており、10キーによる変換候補選択もできるのが特徴。
英数カナ変換は予測変換で代用するため、注意が必要(ソフトキーによる変換はかな入力時のみ)。
漢字変換の文節調整がソフトキーで行うという特殊な操作方法をとっている。
英数字入力で強制確定されるため、N同様に使い勝手はイマイチな感がある。
実は採用し始めからあまり進化していない・・・。

他にはない強みとしては、ユーザ辞書が自作できる点が挙げられる。


SO:ソニーエリクソン
FOMAでは未だ非対応。mova時代には69問題で有名だったメーカ。
予測はPoBOXだが、通常変換がWnnのため、予測変換主体でないと使いづらい。
動向を見る限り、採用には・・・・・・期待できない・・・。
一応、SO705iは搭載しているものの、中身はNなので、PoBox以外の部分には注意。


SA:大阪三洋
最近はDoCoMo向けに出荷していないため、auの項にて説明する(使い勝手がほぼ同じであるため)。


DoCoMo総評
やはり、ニコタッチを持つPが一番無難かつ総じて評価が高い。
しかし、D/F905iでの復活は、ベル打ちスレでも評価は高く、使い勝手では歴代最強の声もある。
初心者ならニコタッチとガイド表示のあるP、ある程度慣れているならばATOK搭載のD/Fを勧めたい。
N/SHでの選択をする場合、Nキーロールオーバの有無から、片手打ちならN・両手打ちならSHを選ぶのが望ましい。
三菱が撤退でD905iが最後の2タッチ対応機となってしまったため、今後の選択としてはFかPは選択に入れておきたいところ。



au
auDoCoMoに比べ、2タッチ入力に関しては冬の時代があったものの、現在、国内メーカではS(ソニーエリクソン)以外が採用しているという良好な状態となっている。

  • 現在、採用している機種は、CA,H,K,P,SA,SH,T
  • SA(大阪三洋)とTは以前より採用している
  • 同じSAでも、鳥取三洋製は搭載していない点に注意
  • 濁点入力、大小変換は*キーで統一されている。
  • Nキーロールオーバを採用しているのはK(W43K以降)のみ
  • TとSHは、2タッチでも英数カナ変換が使用できる(他にもあり?)


CA、H:カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
P:パナソニックモバイルコミュニケーションズ

この3つは、基本ソフトが同一のため、まとめて説明する。

英数字を入力しても強制確定されず、全角/半角変換や大小変換が可能で、使い勝手は比較的良い。
他のATOK搭載機(DoCoMoのDとF)と同様、予測変換をOFFにすると、下キーで通常変換ができる。
英数カナ変換は、2タッチ入力時には使用不可。
変換はATOK for auで、変換能力も高いため、auの中でもマトモに使える部類。

Pは、DoCoMo向けと違い、ニコタッチがない点に注意しておきたい。


K:京セラ
変換がWnn、英数字入力による強制確定と、あまり使い勝手がよくないように思えるが、
意外にもauで唯一Nキーロールオーバ搭載のため、両手打ちに最も向いているメーカである。
片手で打つならば、他社製をお勧めしたいところ。


SA:大阪三洋、鳥取三洋
2タッチ入力を採用しているのは大阪三洋のみ。
違いは、大阪がWnn鳥取ATOKを採用している傾向にある。
大阪三洋は古くから採用しており、英数字による強制確定がされないのと、英字トグルへの切り替え可能な点が特徴。
これでWnnでなければ、auでは最強になりうるかも・・・。


SH:シャープ
変換は3キャリア共通でケータイShoinだが、DoCoMo向けと違い、Nキーロールオーバがない代わりに、ソフトキーによる英数カナ変換が可能。
シャープ製は総じてレスポンスが他社に比べて劣る傾向にあるため、余程の思い入れがなければ他社製を勧めたいところ。


S:ソニーエリクソン
au向けでは一貫して2タッチ入力は搭載されていない。
そのため、これからの期待は難しいところ。
2タッチ入力を前提とする場合、このメーカは選択から外すのがセオリーといえる。
W54Sは、一応2タッチ入力が搭載されているものの、中身は東芝製である。


T:東芝
三洋と違い、英数字入力で確定されるが、変換ソフトのMobile Rupoは漢字変換も賢く、(変換前の)入力文字数と文節区切りでは、ATOKを凌駕する部分もあるほど。
予測変換は履歴からとなるため、辞書を鍛える必要有り。
予測変換を抜きにすれば、ベル打ちATOK機種に唯一対抗できるといっても過言ではない。
最近はATOKに移行する動きもあるので、少し注意が必要。

また、2タッチでもソフトキーによる英数カナ変換が可能な点もあり、ユーザの評価も高い。
残念ながらNキーロールオーバはないため、片手向け。
(数字キーを押しっぱなしにしていると、連打モードになる)

au向けの中では総じて使いやすく、キャリアを問わずもれなく採用する傾向にあるため、2タッチ入力を前提とした端末選びでは必ず押さえておきたいメーカである。
実際、採用歴もSA同様に長い。
SBM向けも同じような使い勝手で、MNPでの乗換もそれほど苦ではないかと思われる。

余談だが、最近はスライド端末のリリースが増えているものの、DoCoMoの三菱製と比べ上部の傾斜がないため、段差によるストレスが溜まるおそれがある。


au総評
2chベル打ちスレでも、Tが最も評価が高く、お勧め。
SAは基本的な部分は良いのだが、変換がWnnであることが台無しにしているのが惜しいところ。
なまじ、入力の使い勝手がいいだけに・・・。
カシオ日立(+P)は、使い勝手は最低限でありながらも、ATOKが使い勝手を向上させているため、T同様に勧めておきたい。
両手打ち派ならばNキーロールオーバのあるKも視野に入れておいた方がよいと思う。



ソフトバンクモバイル(SBM)

SBMはこの点においては無頓着な感があり、海外メーカの比率が高いこともあって、採用メーカも少ない。
ちなみに、このキャリアでは「2タッチ入力」ではなく「ポケベル(入力)方式」と呼ばれている。

  • 採用しているのはN,SH,T
  • 706Nにはポケベル方式やT9があり、後続機種にも搭載の可能性は大
  • もう常識化しているが、海外メーカは総じて非搭載である
  • ノキア(NK)は「松茸 for S60」等が導入できれば2タッチ入力ができる。
  • Pも非搭載である点に注意。しかし、920Pより2タッチ方式とニコタッチ方式が採用されるため、今後も搭載の傾向あり


N:NEC
以前はなかったようだが、706Nではポケベル方式とT9がある。
どちらも最低限の機能で、DoCoMo向けと比べて使い勝手は劣る印象。
英数字による確定も一緒(?)
SBM向けにあまり積極的でないのも原因かもしれない。
T9を使わなければ、他の機能も踏まえてSHかTを選ぶのが吉


P:パナソニックモバイルコミュニケーションズ
SBM向けのPは、海外のインフィニオンPFを採用しているといわれている。
そのためか、ベル打ちは使えず、通常のトグル(かな)入力のみである。
変換もWnnのため、薄さのみが特徴といわざるを得ない。
よほどPに思い入れがなければ、他社製にすべき。
また、822Pは従来通りのソフトのため、非搭載なので、注意すること。
POP-iプラットフォームによりニコタッチの採用まで持ってこれるか、動向が気になるところ。
ただし、920Pは、2タッチ方式、ニコタッチ方式の2つが採用されるため、幸先は明るい。


SH:シャープ
DoCoMoau向けと比べると、使い勝手は大きく劣る。
尤もたる原因は、濁点入力が2タッチの[0・4 or 0・5]でしか使えない点にある。
(かろうじて、[A/a]キーで大小変換はできる)
しかし、表示レスポンスだけは他よりも良好だったりする。
そのほかは他キャリア向け並なので、これといった特徴がない。
Nキーロールオーバもなく、英数カナ変換もできない。
さらに、一部のミドル/ロースペック機種には非搭載のものも。
しかし、一貫して搭載しているという点だけは評価できる。


T:東芝
基本的な使い勝手はau向けと全くと言っていいほど同じといえる。
au向けとは違い、冬モデルでも変換はMobile RuPoであること、ハイエンド機種では英字T9入力が可能。
しかし、レスポンスがSHに比べ、明らかに劣る。
総じて、最もマトモな使い勝手であり、SBM向けでは最もお勧めのメーカではある。


NK:ノキア
標準ではポケベル入力非搭載。
松茸を導入すればできるものの、最近のノキア機では、S60アプリでおかしな挙動をする模様(導入しても再起動すると元に戻ってしまうとか)。
702NKならばいけるようだ。
変換はATOKで、SBMでは他社製にない利点も持っているため、侮れない存在ではある。
詳細はベル打ちスレ>>321のレスを参照。


SBM総評
ベル打ちをやってきているユーザに対し、マトモに勧められるのはTだけというのが、対応の厳しさを感じる。
選択もほぼ消去法とならざるを得ないかもしれない。
といいたいところだが、採用してきた920Pの存在は大きい。
搭載有無に関しては、とりあえずは国内メーカだけに注目すればよい。
ある意味、選択に迷うことはほとんど無いと思われるが・・・。
しかし、ベル打ちではなく、スマートフォンを使う手もあるため、見方次第では選択が広がる可能性もある。


WILLCOM

  • 現在販売されている機種で対応しているのは、WX310J,WX321J,WX310SA,WX320T
  • W-ZERO3シリーズでは、ctrlswapminiを導入すれば使用可能
  • K(通称:京ぽん)は非搭載
  • 基本的に、シンプルな端末は非搭載の傾向にある
  • 変換ソフトとしてWnnを採用しているメーカが多く、変換精度を重視しているユーザは注意


J:日本無線
かつてはDoCoMoにも供給しており、2タッチ入力も搭載していた。
現在はWILLCOMのみ。
基本的に2タッチ入力(ポケベル方式)もしっかり対応しており、WILLCOMでは押さえておきたいメーカ。
2タッチでも、ソフトキーによる英数カナ変換が使え、句読点ダイレクトもあるのが特徴。
Wnn搭載と英数字入力による強制確定が欠点(あとはあの指紋認証バイスが好みの別れどころ)。
使い勝手は標準的だが、搭載されているのがせめてもの救いか・・・。


SA:三洋電機(おそらく大阪三洋)
変換は同じWnnだが、使い勝手はau向けとやや異なる。
濁点入力と大小変換に対応していないものの、Nキーロールオーバを搭載している点は救い。
高速で入力すると、取りこぼさないものの、後からついてくるような感じ。
最近は出荷していないため、後続機種は期待できそうにもない?


T:東芝
WILLCOM向けでも搭載しており、使い勝手もau向け、SBM向けとほぼ同じであることから、対応の良さが伺える。
ソフトキーによる英数カナ変換も可能なため、勧めるには最も無難なメーカ。
[7・0]で"、" [8・0]で"。"といった句読点ダイレクト入力もできる点がauSBM向けと異なる。
変換はAdvanced Wnnではあるが、他キャリアでも総じて評価の高いメーカであるため、これから後続機種を出してくれることに期待。
まずは新色が出たようです。(1/21)


SH:シャープ(W-ZERO3シリーズ)
ctrlswapminiを導入すれば使用可能。
Nキーロールオーバも搭載しているため、WILLCOM向けでは最も高速な入力が可能。
しかし一番のメリットは、キーマップを自在に変更できる点にあり、ニコタッチをはじめとした自分好みの配列で使用できるのは大きい。
W-ZERO3[es]、Advanced W-ZERO3[es]は、変換がATOKであるため、更に高いアドバンテージを築いている。
加えて、変換前に入力できる文字数に制限がないため、普通の携帯に比べて思い切った入力が可能である。
スマートフォンに抵抗がなければお勧めしたい。

キー領域が狭く、誤操作も発生しやすいのが欠点だろうか。

最近ではキーボードへの不満と、10キーでのトグル入力に抵抗のあるユーザが続出しているため、ctrlswapminiでの2タッチ入力が一定の評価を得ている模様。
個人的には、全面にキーボードを出している機種(例:X02HT等)をだすべきでは?


WILLCOM総評
お勧めはWX320TW-ZERO3シリーズ。
どちらの機種もベル打ち自体の使い勝手もよいのがポイント。
搭載云々よりも、リリースされる機種の少なさ自体がネックか・・・。



最後に、全キャリアを見て
見ていただければわかるように、2タッチ入力の搭載有無は、基本的にメーカーで判別できることが理解できるはずです。
普通、携帯の開発は、基本ソフト(要は、文字入力を含めたメーカの共通部分)について今までの開発資産を使い回して(更に洗練させて)いくことが多いため、後続機種の搭載もほぼ当たり前になってきます。
ただし、プラットフォームの統合(KCPなど)、複数企業の協業や合弁会社による基本部分の統一化(過去のカシオ日立富士通と三菱などの例)が始まった直後には、ソフトの中身が変わってしまう影響で非搭載の傾向があるので、十分にお気をつけ下さい。

一部例外はありますが、型番をチェックしてメーカが判別できるようになれば、搭載していない端末にお金を払うことは無くなります。
私とて、使ってストレスが溜まるのが明らかな機種に何万円も払う気はありません。

あとは、使い勝手。メーカサイトで説明書を見るか、実機でどういった入力補助機能がついているかをチェックするだけになります。
チェックした方がいい点については、後日に機能の解説を交え、確認方法も含めてエントリしたいと思います。


トグル(かな入力)に比べ、圧倒的に数の少ない2タッチユーザですが、トグル自体の効率の悪さと洗練の限界により、2タッチ入力の効率の良さが見直されている傾向にある気がします。
最近では対応機種も半数以上になり、2,3年前の氷河期とは見違えるようになりました。
一昨年のauでは、SAとTだけだったのが、CAで初採用、H,Kで復活し、去年のDoCoMoでは、タッチパネルのD800iDSを皮切りに、905iでは、F/D共に通常機種での復活を遂げました。
これで選択肢はくっと増え「ポケベル入力がないから・・・」といった嘆きも減るのではないかと思います。
個人的には、東芝の対応の良さが目立ったように見えます。
実際にベル打ちスレでの評価が高いメーカですからね。
あとはATOK搭載機。総じて変換が賢く、強制確定もない上に全角/半角変換ができるため、使い勝手の良さは期待を裏切らない出来と感じております。
特にDoCoMoのD/Fがあれほどのものを引っさげてくるとは思いもよらなかったくらい。
70X系が対応すれば、完全復活までもう少しですね!
706iでは是非復活をば(しつこい)。

一方、ソニエリは2タッチ入力に消極的なのが際だっております。
ベル打ち信者はソニエリユーザになれない」、「ベル打ち前提ならソニエリはやめろ」と言われているくらいですから・・・。
やはり予測変換に注力しているためか、不要という結論に至っているのでしょうか?
個人的には「断じて否!!」と言いたいところですが。
au向けでは絶望的でも、せめてDoCoMo向けだけでも搭載を検討してほしいところですね。
D,Fが復活したかと思いきや、今度はSOユーザの嘆きの声がありますから・・・。
SH-Mobile G3のPF共同開発に参入したとはいえ、文字入力部分まで統一するわけではないので、道のりは遠い・・・。
噂のKCP+も、2タッチ入力を標準で搭載しているならば、auのSで初搭載の可能性もありますが。
PoBOXもカスタマイズ性が高まったものの、通常変換はWnnのため、辞書に出てこない場合が困りそうです。
クソミソに言ってはおりますが、意外とデザインやボタンの大きさ・硬さは嫌いじゃあないんですよ。

ちなみに私は、D905iでのベル打ち復活をきっかけに、しばらくDoCoMoに留まる決意が固まりました。
ベル打ちATOKに加え、Fの基本ソフトのカスタマイズ性とセキュリティの使い勝手が最も自分に合っていると思ったからです。
それに、ニコタッチのPという選択肢もありますからね。DoCoMoニコモバも最も快適だし(今回のエントリと関係ないよw)


最後に、本人がDoCoMoユーザのため、他のキャリアについての説明が不十分だったことをお詫び申し上げます。




リンク

2chスレッド
 【ポケベル】2タッチ入力 Part 8【ベル打ち】

ニコニコ動画
 【ニコニコ動画】【ポケベル入力】右手だけで2タッチ入力してみた →使用機種:N905i
 携帯電話でツータッチ入力(ポケベル打ち)を試してみる →使用機種:W51CA

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