Pから見たF-09Aのワンセグ受信感度
よく、Fシリーズは「ワンセグの感度が悪い」と言われることが多いようです。
写真を掲載したり、他との比較をした記事もあるにはありますが、それ以外は殆どがたった一言で「悪い」と片付けられるものが多いです。
今回は、最強と名高いダイバーシティアンテナを持つPシリーズと比較して、どれほどのものかを見てみたいと思います。
使用機種
P-02A、P-08Aは、共に可動式ロッドアンテナと内臓アンテナによるダイバーシティ方式をとっており、ワンセグの受信感度は最高との呼び声も高い機種となります。
受信場所、端末の配置
自宅の受信と端末の置き方に関する条件は以下
- 自宅は千葉県某所のアパート1F
- 自宅の前は畑で、周辺もそれほど高い建物は建っていない住宅地
- NHK総合、教育、東京キー局4つ、独立UHF局(チバテレビ)が受信可能
- スライド式はいずれも横置きがもっとも受信しやすいのだが、今回は比較のため、故意に寝かせている
- P-02Aはアンテナを伸ばしている
- F-09Aはスライドオープンにすることで、金属部分による電波干渉を軽減させている
- 感度向上に用いる卓上型ブースターや中継アンテナは未使用
置き方にも影響されやすいが、ブロックノイズは比較的少なめ。
以上から、電波的見通しはよいほうだと思われる。
それでは、2つの携帯で、実際の受信感度を比較してみましょう。
まず、両機種ともに、以下のチャンネルで設定しております。
1.NHK携帯G・東京
2.NHK携帯E・東京
3.チバテレビ携帯
4.日本テレビ
5.テレビ朝日
6.TBS
7.テレビ東京携帯
8.フジテレビ
1.NHK携帯G・東京
左:P-02A、右:F-09A (以下、同様)
[:W320]
クリックすると拡大します(以下、同様)
携帯で見る場合は、横表示にすると見やすいです。
どちらも、特に問題なく視聴出来るレベルですが、Pの方が若干よく見えます。
Fは、アンテナピクト2〜3の間を行ったり来たりしておりました。
どちらも3本で、静止状態ならば非常に安定している。
やはり、受信チャンネルによって安定度は違ってくる模様。
3.チバテレビ携帯
[:W320]
自宅では最も安定して受信できるチャンネル。
F-09Aでも、枕の横に置いても受信可能なレベルのため、実用上は問題なさそう。
4.日本テレビ
[:W320]
場所がよかったのか、両者とも、撮影の瞬間は2本。
タイミングは悪いが、実際は、Pがもう一本立つこともある。
Fは一応視聴可能なものの、アンテナピクトが1本になることもあった。
5.テレビ朝日
[:W320]
民放でもPとFで差が出てしまった。
Pの方が悪条件でも強いというのがわかる。
実は、もっと受信してくれる場所がウチにあります…。
民放としては受信しやすい方。
どちらも視聴・録画ともに問題ないものの、Pの方が安定している。
7.テレビ東京携帯
[:W320]
このチャンネルは置き方・場所によって変わりやすいものの、意外と受信してくれた。
ここでもPの方が安定しているのがわかる。
比較的受信しやすいことと、配置場所が良かったことから、どちらも3本立っている。
とはいえ、Fはたまに2本になることもある。
ただし、視聴・録画ともに問題ないレベル。
まとめ
いずれのチャンネルについても、電波的見通しがよければ、視聴・録画ともに問題ありません。
Fが評判悪いといっても、場所と置き方次第では、録画には使えるレベルかと思います。
とはいえ、ダイバーシティアンテナを採用したPシリーズ、ひいてはロッドアンテナを使える機種は感度面においても他社製よりも安定しております。
ちなみに、最悪との評判のあるF-01Aで同じことをやると、チバテレビ以外は場合には受信不可能(特に日テレとテレ東)なレベルです。
閉じるともっと酷いです・・・。
もっと条件を悪くすれば良かったのですが、風呂場とかで使うと、Pでもチバテレビ以外は全滅です。
同じダイバーシティでも、内臓オンリーの方は実際どうなのだろうか?
補足しておきますが、Pシリーズでも、全てがダイバーシティではないので、注意が必要です。
ちなみに、Fは普通の折りたたみの方が、フレーム全体がアンテナとなっているため、若干安定している模様です。
改善策
まずは、卓上ブースターか屋内用中継アンテナを使うしかありません。
実際にレポートしている先人の方々もおられます。
「ワンセグ電波がいまいちで・・・・・・」というときのささやかなお助けアイテム - カイ士伝
富士通も後援している「ケータイ会議」参加メンバーであるカイ士伝様によるエントリ。
写真もあって、受信が改善されている度合いがわかりやすいです。
また、B660は他のところでも評価が高いようです。
室内でワンセグが見たい!〜EXEMODE 屋内・卓上型 UHF/VHFブースター B660他〜 Crystal Note.
同じく、n-ji様によるB660のレビューです。
ケーブルテレビ局の再送信方式についても触れており、この手のブースターおよび中継アンテナの購入前に確認しておくと良いでしょう。
ちなみに、自宅は「周波数変換(CATV)パススルー 」なので、厳しいかもしれませんね(^^;
もうひとつは、HDDレコーダーを使って取り込む方法。
たとえば、2009年2月以降発売のDIGA(一部機種除く)には「ワンセグ持ち出し」という機能で、microSDにワンセグの録画データと同じ規格の動画データを転送することができます。
SD-MobileImpactで管理・ムーブも可能です。
ただし、番組の動画のみでデータ放送は入っておりません。
F-08AやF-09Aでの再生も可能ですが、CMスキップはできませんもできます。
他にもいろいろと解決策はあるようですが、ワンセグをフルに利用するならば、何かしらの投資は必要になってくるのかもしれませんね。